コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ミュリエルの結婚(1994/豪)

おもわず、ボックス・ステップを踏みしめたくなりました。「ビバ、カッパ!」((c)町田康大先生)とでも叫びながら。
カフカのすあま

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







結婚を夢見る「ドジでブ○で憎まれっ子」、ダメダメ三重苦なミュリエルの奮闘記。したたかさが爽やか。爆笑のかずかず。

人物がしっかり描かれているから、彼らの身の回りで何かが起きたとき、起承転結の「起」をみただけで「結」が想像できるから爆笑。

この笑いのテンポは省略により生まれるテンポのよさ。たとえば、「10人いたら、10人全員に理解させる」ハリウッドには到底無理なテンポ。

イギリス映画だと、「10人いたら、4人(ギリギリ少数派)がニヤリ」が目標か。オーストラリアはなんか、その基準点が大きく違う気がする。

ミュリエルは「マリエル」を軽々と乗り越える。そこがいい。過去( つまり、自分そのもの)をキリトリ線から切り離すことはできない。

だって、誰だって、別の誰かと交換できないもんね。これは世の中すべてのイキモノに平等。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。