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[コメント] 太陽の季節(1956/日)

今で言うところの『恋空』みたいなもんだろ?
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この話を21世紀の今日観てもさしたる衝撃はないんだが、この話が当時持っていた(であろう)ポジションは、今で言うところの『恋空』に似ているんじゃないか、と勝手に思っている。

そもそもがヒット小説に便乗した映画化で、「お前、誰?」みたいな人が監督した(出来の悪い)映画という点が共通項なんだが、どちらの映画も(たぶん原作も)“時代”を切り取るまでには至っていないように思える。 有り体に言えば、「実話に基づいた」という体で、割と“特殊”な人間を描いて、それがごく一部の若者層にヒットした、という気がする。 いやまあ、文学的な価値は別として。まあ、どっちも賛否あるけど。

この映画を賞賛を持って受け入れた側でない一般の人々は、おそらくある種の「驚き」を持ってこの作品を受け止めたに違いない。 『太陽の季節』は「へえ、このご時世にこんな奴がいるんだ」という登場人物に対する驚き。 『恋空』は「へえ、このご時世にこんな話を面白いと思う奴がいるんだ」という読者に対する驚き。

あれ?『太陽の季節』の悪口を言うつもりが、『恋空』の悪口になっちゃった。 あれ?俺、『恋空』観てねえや。

余談

「サンドバッグ打って!」なんてことで誤魔化さないで、伝説の「障子破り」やれよ。

(12.04.01 BSにて鑑賞)

(評価:★2)

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