[コメント] ズーランダー(2001/独=米=豪)
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そのとおりのようでもあるし、プロモデル業界の内幕を正面から描いたようでもあった。
どんな世界でも、プロ意識とは「自分はカッコいい」「自分はできる」「自分は強い」と”自分を信じる”ことが大事なのかもしれない。スプーンに写る自分の歪んだ顔に見とれ、悩んでいるにもかかわらず、思わず(炭鉱で)ポーズをきめてしまう主人公に、「一流は自分を慰めるスベを知っている」という、いつかどこかで誰かから聞いた言葉を思い浮かべた。
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スケルトン仕様のマッキントッシュをモノリスに見立て、徐々に猿人化する二人。このときの二人(ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソン)の息の合い様はどうでしょう。名演といえるのではないでしょうか?
このシーンは、いうまでもなくキューブリック監督の名作『2001年宇宙の旅』のパロディですが、さらに踏み込んで、人類の進化(「猿人の人間化」)を描いた『2001年』に対するユーモア、すなわち、「人間の猿人化」と解釈すると、これもどこかで聞いた論文にあるテーマと重なって面白い。あと、マックのスケルトンと猿人の骨も絡めてるし・・・。きっと脚本を書いてるときにどんどんアイデアが溢れ出てきたんでしょうね。
更に個人的には、このシーンは、『ケーブル・ガイ』、『ミート・ザ・ペアレンツ』、『ズーランダー』、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』・・・と、あくの無いとぼけたキャラの二人の活躍は、まだ始まったばかりだ、との意思表示なのかな?とも感じました。
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