[コメント] I am Sam アイ・アム・サム(2001/米)
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いや、ルーシーの年齢が年齢だけに我が家の娘とカブるカブる。父ちゃんがバカ(失礼!)、後期ビートルズ好きというとこまでウチとカブる。ブランコのシーン、ダコタ・ファニングちゃんのあの首筋から肩にかけて、背中から腰にかけてのいかにもこどもこどもした線がワタシの涙腺の蛇口を開ける。開けて開けて開けまくる。いやいやロリと言うなかれ、もはやこれはリビドーじゃなくてDNAにきざまれた「コイツを守るためにゃぁ、オレぁ死ねる!本能」とでも言うべきか。
実をいうとワタシの生業は、知的障害者施設のスタッフでして、普段からサムの様な人たちと接しています。自分には処理しきれない事態に直面して混乱するサムを観ていると本当に身につまされる。「施設には戻りたくない」というサムの言葉には身がすくむ思い。そう、どんなに大変でも周囲の風当たりが強くても、彼らにとっては施設に「保護」されて過ごすより、「市民」として生活したいのだ。制作者はよくリサーチしていると思う。 たまたまサムは「知的障害」をもって生まれ、それが原因で娘と引き裂かれそうになる(実の娘かどうかなんてこの際全く問題ではない)。しかし!ワタシ達とて、人一人丈夫に賢く、立派なオトナに育て上げる自信はあるのか?ワタシャないね!ないけどせめて自分の子どもぐらい人任せにせず、自分で育てたい。そう思うがどうか?
ショーン・ペンの知的障害者演技は、これまで映画やTVの中で観てきた中で(知的障害者本人以外で)もっともリアリティあると断言する。 すげぇよ、ホント。
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