[コメント] 愛の世紀(2001/スイス=仏)
自分なりのゴダール鑑賞法。
流麗なモノクロの映像とは、まるで不釣合いな言葉の洪水。おそらくその言葉すべて受け止めるのはかなり困難な作業なのではないだろうか、それを受けとめたうえで自分なりの思考にもっていくのはさらに困難である。
私にとってゴダール作品は、その洪水のなかから印象に残る表現がいくばくか登場して、その表現が自分にとって受けとめられるものであるかどうかが評価の重要な分かれめになる。全部受けとめようとすると、どうしても疲労感ばかりが蓄積してしまい、それよりも今回はモノクロの映像を楽しんでいたほうが自分にとってはベターであった。今の時期(5月)よりも、年の暮れに観ていたほうがより入っていけた雰囲気。(★3.5)
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