[コメント] リベラ・メ(2000/韓国)
パクリの嵐に雑な人物描写。それでも日本映画の裾野から映画という頂を目指す者としてはただただ羨ましい。そして悔しい。
「バックドラフト」は言うに及ばず、「ダイ・ハード」、「スピード」のシーンまできっちりパクる。
そのくせ肝心の犯人の動機と行動は矛盾だらけ。従ってそれなりに深い過去を持った犯人にも関わらず感情移入することが出来ず、おまけに序盤のテンポが悪い為に観る側を一気に勢いに乗せることも難しい。お世辞にも良く出来たシナリオとは言えない。
それでもあれだけの映像を撮れる環境に単純に憧れる。「出来る環境があるのにやらない」のと「出来ない環境にある」のは決定的に異なる。どんなに情熱があっても「出来ない」ものは「出来ない」のだ。そして「出来ない」ことが「技術」と「情熱」を剥ぎ取ってゆく。
正直これだけのモノを撮れる環境にあって、出来上がったオハナシがこれか?と言いたい部分はある。それでも今は甘んじて後塵を拝しよう。でもいつか、いつか日本も負けない環境になることを祈りたい。その時には負けない、いや、より素晴らしいアクション作品が日本でも撮れると信じている。
ただ、どうしてもこれだけは許せない。
音楽までも「バックドラフト」をパクったこと。
音楽に関しては環境の差は無いに等しいと思う。にも関わらずあそこまであざとく曲調をパクったのは、怠慢であるとしか言いようが無いのではないか?
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