[コメント] ショコラ(2000/米)
礼拝に行けば娘がいじめられずに済むのに・・・えっ、そういう映画じゃない?やっぱり異国の宗教とやらは理解できん。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『この森で天使はバスを降りた』のコメントで、「よそ者」についてのレビューを書きましたが、この作品の中でも、最後に若い神父が「人間の価値は何を排除するかでなく、何を受け入れていくかだ」と説教します。
新しい何かを受け入れるという事は、古い何かを変革する、または切り捨てていくという事。カフェのマスターを捨てた女や、過保護な母親から自立した少年がそうだったようにだ。
彼等の心境にそういった強い衝動を起こさせるには、強いエネルギーがなければならない。 寒い北風だ。
あの親子は北風とともに村にやって来た。そして北風が再び吹こうという時期に村を出ようとした。所詮は風のような根無し草、定住して落ちつく事などあり得ない。ジプシーの一団も同様だ。彼等も旅を続けていくのだろう。
映画のラストはハッピーエンド。男も戻ってきて、このまま定住?
いいや、彼女の血筋が定住を嫌うだろう。きっと、近い将来にあの親子は男と村の友人たちを捨てて再び旅に出るだろう。そんな予感を暗示させながらのエンディングが大変よかった。
けっして長くはない上映時間の中で、脇役に至るまでの個性・人物描写、そして設定が秀逸でした。
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