[コメント] リトル・ダンサー(2000/英)
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この映画に対する賛辞は、他のコメンテータの方々以上のものを書ける気がしないので、別のことに関して1つだけ述べたい。役者の演技やカメラワークもさることながら、この映画、音楽の使い方が絶妙に上手い。これは、たぶん監督のセンスの良さによるものだろう。
特に印象に残ったのは、バレエの映画なのに、何故かT.REXの曲。当然、80年代の話だから、T.REXなんだろうけど、マーク・ボランの声は、不思議とこの映画の雰囲気にマッチしていた。バレエに使うクラッシック音楽だけでは、ここまで抑揚のある映画に仕上がらなかったようにも思う。また、各々の曲には、意味が込められているようで、それを紐解くのも面白かった。
◎ ビリーがバレエに興味を持つ前のシーンでは、「Children of the Revolution」。
◎ ボクシングに見切りをつけ、バレエに目覚めたビリー。ここでは、「Bang A Gong(Get IT ON)」。
◎ 最後に、ビリーが「白鳥の湖」を踊るシーンでは、約束通り「Ride A White Swan」。
◎ オーディションで、「踊っているとき何を感じる?」という質問に対して、ビリーの答えは「Electricity」。そういえば、最初の方で、ビリーが手にしたアルバムは「Electric Warrier」だったっけ?
・・・などなど。 であるが、この映画に関しては、妙なトリックや仕掛けの謎解きは一切不要だ。純粋な感動を素直に感じ取るべきだろう。
最後にひとこと。久しぶりに「出逢えて良かった」と思えた映画でした。
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