[コメント] ハート・オブ・ウーマン(2000/米)
キャスティングがいい。男臭いメル・ギブソンと、共感を呼ぶヘレン・ハント、そしてストーリーに幅を持たせるマリサ・トメイ。
メル・ギブソンって、「男臭い」というイメージがあるのか、って初めて気づいた。僕は、『ブレイブハート』などがお気に入りで、『リーサル・ウェポン』シリーズも大好きなので、普通に好きだったのだが、確かに言われてみれば男っぽさを無理やりにでも演出しているように見えるし、嫌いな人から見れば「そんなオレがかっこいい」というナルシスト入っているように見えるというのもわからないでもない。
そういうメル・ギブソンの一面をコミカルに強調して描いているこの映画は、僕にとっては新鮮だったのがよかった。今までまったく気づくことのできなかった女性たちの心の声にオロオロする前半の姿は、人の「本音」の怖さを考えるとリアルに思えてくる。
僕はあんな能力はほしくない。生きていく自信なくしそうで(笑)。
ヘレン・ハントは、役柄としてはやり手のキャリア・ウーマンなんだけど、その彼女の心の中の声が、ギブソンの能力を通して観客に伝わることで、共感が得られるようになってるんだと思う。また、彼女のふっとした時に見せる「かわいい」表情が、「大人の女性」の素顔を見るようで、なかなか魅力的だ。
マリサ・トメイは、わき役ながら存在感あるかわいい女性を演じてる。『恋する遺伝子』でもそうだったけど、わき役やらせるとドラマに幅がでるような気がする。もちろん、『いとこのビニー』みたいに主役をやらせても充分いける女優さんだけれど。
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