それにしても、この主人公は、自分の意志で、ハシシを運ぼうとしたけれど、そうじゃないのに牢屋に入れられている人って本当に多い。 つまり、現地の売人に運ばされるパタンです。

ガイド、または、通訳を装って接近してきて仲良しになり、カバンやらなにやら身の回り品を運んだりいろいろと親切です。 知らない間に、カバンが二重底の別なものに取り替えられていたりして、当然運ばされた人だけが、出国時につかまってしまいます。

そして、こうした国では、覚せい剤の所持・密輸などは、猛烈に罪が重いんです。 いったんつかまったら．．．周りに英語の話せる人がたくさんいる国ならまだしも、この映画のように、トルコ語など一言もわからないですし、ほとんど英語が通じないでしょう。日本語のわかる現地の通訳者（たいていは、観光がメインです）でさえ、取調べに対応できるかどうかわかりません。

言葉も通じない異国の刑務所で、激しい後悔に身悶えしながら、長い長い時間を過ごすなんて、想像したくもないですよね。 本当に恐い映画でした。