[コメント] ゴジラ×メガギラス・G消滅作戦(2000/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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メガギラスの鋭い尾がゴジラの喉元に!
……というところで画面がストップ。
カメラ、ぐるりと回って……ん?
違う、ゴジラがメガギラスの尾に喰らい付いている!
これが自分のベストカットです。こういう見せ方をした怪獣映画ってのが、そんなになかったもので。
……さて、本作のような“SF怪獣アクション映画”といえば『ゴジラvsスペースゴジラ』が思い浮かぶが、ここでも他所でも評判は余り芳しくない。話が破綻しているのもそうだが、余りにも破天荒すぎたのが原因かと思う。本作も十分破天荒だが、一応、奇想天外な科学性&超兵器と怪獣の繋がりという点では許せる範囲に収まっている。
確かに「科学性の無さ」に突っ込みを入れたくなるお気持ちは分かるが、そういうのを入れさせる前に、冒頭5分で本作の科学世界感を形成付け、有無を言わさないようにしているのは強い。「プラズマエネルギー」なんて、火の玉教授(大槻教授)が喜びそうな設定だし、さらに大阪城の背後に国会議事堂が立っているビジュアルなど「これから大嘘をつきます」と監督が言っているようなもの。渋谷水没のビジュアルもかなり斬新である。
要はこの大嘘を楽しめるかどうか。徹底的に現実味を溢れさせた平成ガメラの後は、これくらいの息抜きも必要だと私は思っている。なおインタビューに掲載されていたが、手塚監督の好きな映画は『キングコング対ゴジラ』。なるほど、ガチガチのSFやドラマ構成にしなかったのはそのせいか!とちょっと納得。
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