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[コメント] 大人は判ってくれない(1959/仏)

ジャン・ピエール・レオーの表情は素晴らしいが、内容にはあまり共感できなかったり・・・
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 この映画で一番生きているのはジャン・ピエール・レオーの存在だと思う。表情から何から印象的だ。彼が立っている、それだけでも絵になる気がする。なので、ラストで浜辺に佇む姿を見るだけで、あのシーンが印象的に思えてくる。

 トリュフォーの自伝的映画だというのが、彼自身がこんな少年時代を送ってきたと思うと悲しい。だが、個人的にはこういう少年時代を送ってきたわけでもないし、アントワーヌに共感できなかったのが本音。寝ている時に、両親が大喧嘩しているのを聞いているのとかかわいそうだとは思うのですが・・・。

 シーン作りは非常に巧い。上に書いたラストの浜辺のシーンや、そのすぐ前のアントワーヌが走り続けるシーン、鑑別所へ向かう暗いバスの中、アントワーヌが涙を流すシーンなど、印象的なシーンは多い。でも、あまり共感できなかったのもあるが、ぐっと響いては来なかった。

(評価:★3)

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