[コメント] 不思議惑星キン・ザ・ザ(1986/露)
既存の言葉で片付けるには惜しい、絶対存在の不思議感性。孤高すぎる
業界に衝撃を与えたロシアのトランスユニット「Kindzadza」の元ネタと知り鑑賞
失笑もののチープさ。 全体的に何がしたいのか全くわからない。
それでいてメインキャラはとても人間らしく、たまらなく濃い。 とっとと地球に帰りたいはずなのに、ついぞ魅入ってしまうオブイェークト。
ロシア的アバウトと奇想天外が高度に結実していて、他の何とも違う次元に来ているし、ソビエト時代という情勢下を考えればもう二度とこんな存在は出てこない。 芸術的だとかいうのではなく、これはアートだと断言しよう。 まさしくダイナミズム。
そしてわかりやすいあのオチ。 どこまでが狙ってやっているのか問い詰めたい気分になってしまう。
映画的ではないし映画として問題はあるが、映画でしか表現できなかった作品。 故に高評価なのが理解できないという気持ちも頷ける。 突き抜けたこの「ロシア性」を受け入れられるかは当人次第。 西側のありきたりな感性に嫌気が差した人にはオススメできる名作です。
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