[コメント] シックス・センス(1999/米)
久々に職人肌の娯楽映画作家登場!でもこれだけの要素を盛り込むには、107分は短すぎかな。
職人芸が活きる娯楽映画の傑作、ゴーストとコインの表裏の関係にある。というかいわゆる「本家取り」の好例です。
物語の始めに夫が死んでしまい、ラストで愛を確認しお別れする展開といい、幽霊の存在を信じるカギがコインであるという設定といい、うまい具合にゴーストの設定を生かしています。
またエクソシストの強い影響も感じさせます。「リスペクト」しています。
白い息、汚物を吐く少女、淡々とした画面、作者の思い出の土地での撮影(ワシントンDCとフィラデルフィア)、超常現象を信じるまでの葛藤と自己の能力への不信、とエクソシストへの憧れを感じます。
(オープニングで不法侵入した元患者の名を思い出すシーンで、一番最初に思いつく名前が、エクソシストの監督の名である「フリードキン」であるのは、やり過ぎかな。)
ただ、107分は短すぎる。上記のこと以外に、親子のコミュニケーション、才能を感じさせるショックシーン、等を盛り込んでしまって、どれもが若干中途半端か。酷評する人も多いようですが、その辺に原因がありそうですね。
でも、久々の職人肌の娯楽映画作家登場!という1点のみでも映画ファンとして大歓迎の、大事件です。次回作に期待します!
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