[コメント] マルクス兄弟珍サーカス(1939/米)
三人がスクラムを組んでギャグを放つシーンが少なく、個性“だけ”が光るのは残念。全体的に縦横無尽に動き回る作品の威力も乏しい。ただ好きなシーンもいくつか。動物を使ったギャグはさすがで、場面によっては演技(?)で兄弟を食っている…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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個性とはずばりソロの活躍。チコのピアノ演奏に始まり、グルーチョの歌声、そしてハーポのハープ演奏。いかにも「舞台的」な匂いがプンプンしすぎてしまっているのは、脚本のバランスの悪さなのかもしれない。これがごく自然に行われるのとでは全然違うもの。それでも、見入ってしまうのは彼らのスキルの高さゆえ!素人だからこんなこと言えるけど、プロが見たらどうなんだろう?(記憶が確かなら、ハーポはかなりレベルが高いらしいが)
グルーチョがギャグをかます舞台を、早々と列車から夫人のもとへ移すのが痛かった!あれで3人が離れてしまいラストまでどうも締まった展開にならない。やはり兄弟を統率する年長者は必要だね(笑)。それに夫人との掛け合いもいまいちだったかもしれない。ただグルーチョが歌った「刺青の女リディア(というらしい)」には感動。
やっぱり最高に笑えるシーンは睡眠中のゴリアス(力持ち)の部屋に忍び込んで現金を探すところか。子守唄=催眠術ってのも面白いしゴリアスのとぼけた動きも良いんだな。それにチコとハーポの掛け合いも、本作ではこのシーンがいちばん盛り上がるところじゃないかな(ちょっと物足りないと思うかもしれないけど…)
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