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[コメント] カサブランカ(1942/米)

バーグマンによって引き立つボギーの魅力。
ドド

ボギー単独で見れば他の作品(「脱出」とか)での方がかっこつけ度、気障さという点では上なのは確か。しかし人間的な、男としての魅力ではこの作品。

それはやっぱりバーグマンがいるから。共演女優でここまで自然な美しさ、かっこよさ、内なる熱情を感じさせるのはバーグマンが断トツだと思う。作られたようなところが全くなく、自然。ほんとうに素の魅力を感じる。ピアニストに昔の曲をリクエストする時の洗練された美しさ。たまらん。

そんなバーグマンが惚れた男としてのボギー、として描かれるとそれだけでボギーも魅力ある男に見えてくる。バーグマンを前にして珍しく悩むボギーの姿も見られる。そりゃ悩むだろうボギーも。バーグマンにはそうさせる説得力がある。しかしボギーのそんな人間的な姿がまた魅力的。

全てはこのバーグマンがいるからこそのボギーの魅力。一途なボギー。バコールの前でクヨクヨしてたらかっこ悪く見えるだけだ。しかしもちろん決めるところでは決めてくれる。それまでがあるからラストの格好良さも際立つってもんだ。

バーグマンの、バコールのようにボギーに対抗しているかのような振る舞いではなく、自然な魅力。それが土台になって、ボギーを引き立てる。

素晴らしい共演です。

またいろんな人が集い、様々なことが起こるカフェの雑踏とした空間も好き。 そこで誰もいなくなった閉店後にピアニストを独占して1人酒を飲むボギー。…なんつー羨ましさ。

あと関係ないがボギーって土筆みたいだと思った。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)りかちゅ[*] きわ

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