よく「長回し」をありがたがるけど、実は作り手の単なる怠慢だったのかも？と思いそうになるほど。何台もカメラを使ったのか。何回もカメラを回したのか。

追う側に身を置く女が「見える」追われる側の姿。これもつまりは、「フィルムのカットつなぎ」によってなされる。（女のアップ→ヴァンパイア→もう一度女のアップ） この事で、映画の中で両者の存在する空間は結ばれる。効果的な発想だと思う。

スプラッタ苦手なので、うげろげ〜と思うシーンもありましたが（少し点が低めなのはそういった個人的理由）、思ったほど見せすぎず、切れのいい清廉な作品でした。