[コメント] 父の祈りを(1993/米)
もし、
もし彼等が投獄される事なかったら、彼等にこれほどまでの父子愛が確認できただろうか?
時に、人間はこういったジレンマを味わう。
反抗的な息子がもし人生に成功していたら、地道な父の深い愛を知ることなく生きただろう。投獄され、狭い世界に閉じ込められた二人だからこそ、普通の父子以上の愛を認識できた。
息子も、人間的に大きくなれたのは、この出来事があったからではないか。
ときに大きな逆境は、人間に偉大な力を残すものだとしみじみ感じた。
自由を追求するのは、生き方としてそれもいいのではないかと思う。 けれど、自分を律して生きる事は、それはそれでいいものではないかと思う。
独り住まいで、自由気侭に生きた10代後半より、会社、家族そういったものに縛られる生活をしている自分の方が好きだといえる。
食事の後片付けが面倒だけれど、食事の時は暖かいではないか。 深夜外出は出来ないけれど、話し相手は家の中にいるではないか。
家族について考え、その温かさと愛を認識できた。この映画に出会えた事を嬉しく思う。
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