[コメント] ドレス(1996/オランダ)
一着のドレスを巡って繰り広げられる人間...
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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一着のドレスを巡って繰り広げられる人間模様。「巡って」という言葉は誤解を与えるかもしれない。誰も争ってそのドレスを手にしようとしているのではない。ただそのドレスを「中心」として...。
ただ一人だけ飛び抜けて変な男がいる。そのドレスを着ている女性に発情する男。いや、正確には「ドレス」に発情する男。最後まで、「自分は正常だ、狂ってなんかない」と叫び続ける男。ドレスという記号と戯れる男?...だとするとこの映画は現代の消費社会を批判しているのか?...いや、この映画にそんな深読みは不要だろう。そんな真面目くさった問いはこの映画の前ではただ空回りするしかない。「いやらしい」映画...そう、きっと「いやらしい」という言葉が一番あっているように思える。人には見られたくない「いやらしい」欲望。それをただ淡々と見つめ続けるドレス。「もの」と「人間」の対比?...だからといって、人間がなにか儚い生き物なのかのように描かれているわけではない。決してそうではなく、逆に人間のいやらしさがコミカルに捉えられている。あくまで淡々と...カメラの視線...
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