[コメント] 原色パリ図鑑(1997/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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とにかく納得の時間を思う存分満喫できた。貴重な時間、二度と訪れない“今の”安らぎのひとときを素晴らしい映画で消化できたとこをまず映画の神様に、いるのならば感謝したい気持ちでいっぱいです。最後なんて、愛の飢餓状態で、今すぐ彼女に逢いたい気持ちが抑えきられずに思わず彼女に電話してしまったりして、今も、興奮気味。
…で、出だしは、アキカウリスマキの素敵な加齢臭が充満した空気の匂いがしたけれど、やっぱそこは個性を尊重する国家フランス。オリジナリティで、独創性でやってくれた。藁しべときて、順調に人生の荒波をサーフィングして、出世ときて、妥当性たっぷりのハッピーエンド。文句が出ない結末にウットリ…この映画を嫌う奴はとりあえず隣人を愛せよ、おもいっきり恋せよ乙女と野郎ども。
とりあえず、
私が気に入ったポイントは、彼女のオヤジの「結婚に宗教は関係ない」とエディの「宗教は関係ない、愛がすべて」との偶然の一致に秘められたオヤジの本性(または愛の大きさとも言う)。オヤジも実はユダヤ教徒ではないことを示唆しているかもしれないのを、簡素ながら一番適した手法で、見ている者に訴えかけてくるところだ。もちろん、オヤジがエディとは違うかもしれないけれど、私はそうみてしまった。そう見ることで、ラストの愛が引き立ち、彼等の道が照らし出されて、心和むからそう見てしまっていたのかもしれない。
[まとめ]
商才に優れたエディの天職との出会いと、運命の女性との出会いと結婚までの経緯、道のり、オヤジとエディの友人らの素顔等をなめ回してみていると、絶えず所持している愛に対する私の愛情が、優しさたっぷりに心にて脱皮。
オヤジの異教徒を受け入れる愛の大きさ奥行き、エディの友人達の愛の懐の大きさ深さ、彼女の愛の偉大さとエディの愛の情熱が溶けゆく姿と愛の繋がりの温もり。「よーし、俺も頑張っちゃうぞ!」って言わないでどうするよって話よ。イイ映画でした。
最後に、「愛は最高の武器です、子供の笑顔は核兵器よりも強い」
2003/5/9
(発狂しそうなぐらいに子供が欲しいぃーーー!)
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