[コメント] パリ、18区、夜。(1994/仏)
夜を中心にして撮られたという感じ(夜の...
夜を中心にして撮られたという感じ(夜のシーンばかりという意味ではない)。昼の生々しさがない。それがこの映画のいいところ。ウイスキーを片手にぼんやりと観るのがいいでしょう。煙草も必要。音楽、風景がおしゃれ。全ての出来事が「パリ、18区、夜」を指し示している。全ての出来事が夜の陶酔感の中に溶けていく。「観る」映画というより、「浸る」映画。だからといって、ロマンチックなラブストーリーのようなものではない。残酷、冷酷な物語と感じる人もいることだろう。決して癒されることのない傷を、そのまま受け入れてくれる闇だけがある。ただ、それだけである。
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