[コメント] スターシップ・トゥルーパーズ(1997/米)
「グチャ!」「ドピューっ」「ぐじょぶぁぁー」「ピチャっ!」「ドグドグ・・・」そんな映画です。
このドラマの背景が侵略戦争か防衛戦争かは定かではないのですが、どちらにしても「人類側が悪だ!」と断言できる人は居ないのではないでしょうか。
何故ならば、現実でも人間達は自分の生活を保持するために、昆虫を殺傷して暮らしています。自然破壊で昆虫の生存区域を狭めているのは勿論、白蟻駆除、ゴキブリホイホイ、蚊取りマットなどの個人的な殺虫を含めれば、虫を殺した事が無い人は皆無でしょう。
仮にスターシップ・トゥルーパーズが人類側による侵略戦争の話だとしても、地球防衛軍の敵はその昆虫。日常的に殺虫している人間達には「昆虫の惑星を侵略するな!」という資格は無いのです。よって昆虫惑星侵略も許容範囲内ということは否めないでしょう。(ここまでは皮肉を込めたジョークですので軽く聞き逃して下さい)
それと架空の軍隊と架空の敵という設定も見逃せません。特定の国や人種や宗教を揶揄していないので、重いテーマとは無縁の世界として成り立っています。普通なら異議を唱える人も多かもしれない軍国主義っぽい創りも、現実味が無いので救われているのかもしれません。それでも「けしからん」と言う方はいらっしゃるでしょうけど・・・。
それ以外で苦情が来るとすれば、それはPTAなどの父兄団体でしょうか。確かに世界観が暴力的でグロテスクの映像が満載なので、子供に観せるのは考えものだと思います。ですがそれを承知で観る大人は問題無い映画だと思います。最後まで気持ち悪さを耐えられるならば・・・という条件付ですけど。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。