まずは機動歩兵を機動歩兵たらしめる『スーツ』や『カプセル』が 全く出てこないことにがっかりなわけです。

そもそも、この映画を観る前から「宇宙の戦士」を映画の2時間〜 せいぜい2時間半といった尺で撮れるのか？？との疑問はありました。

・・・やっぱり無理でした。

主人公リコの失敗と成長といった人間的側面のドラマに よってその正当性が保たれていたハインラインの「軍国主義」は 映画という短い時間のなかにおいてはその正しさを示すことはできなかった。

申し訳程度に挫折と別れを盛り込んだ程度でカタルシスを感じさせようとは、 バーホーベンもいい面の皮です。もっと主人公の成長を感じさせろ！

途中ちょっと話もズレて、「歩兵（労働階級）」の心の叫び、みたいなんも でてきたし。ホントに原作読んでなさそうだな〜、彼。