あるいは日比野克彦か．

冗談はさておき，いいですね．なんてったって時代がいい．バスキアについてはその絵は知っていたけれど，人となりに関しては早死にしたことぐらいで，他はあまり知りませんでした．生前にこれほどまでに売れてしまった苦悩の人だったとは．．．

映画としてはとにかくお得な印象でしたね．たまたま入ったレストランが凄くいい雰囲気で，渋い音楽がかかってて，しかもアンディが飯食ってるとこ見ちゃったよぉー！！みたいな．

ただ，ただねぇ！９６年では遅いんだよなぁ．寝かせすぎなんだよ．せめて９３年頃にはやってほしかった．アンディ回顧録『スーパースター』もこのころ公開だったはず(扇町ミュージアム^2へ行きましたよ)．一緒にしてやれよ！って思う．寝かせすぎたせいで何だかきれいな物語になってしまって，バスキアの芸術家としての生気と天才がいまいち出ていなかった気がする．これではほとんどパロディ映画のような．．．

大勢の助演の俳優たちを見れば，この人がいかに愛されてたかは良くわかりました．今回，採点の★のほとんどは彼ら脇の俳優陣に送ります．

とにかく，

二人の冥福を祈る−