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[コメント] 六月の夜(1940/スウェーデン)

中盤の展開は青春ドラマのような感じで、ほのぼのしており温かみのある展開で好感が持てる。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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序盤の主人公シャースティン(=サーラ)と恋人との口論の末シャースティンが銃弾に倒れるところや、裁判シーンなどから『情婦』のような法廷サスペンスドラマかと思ったが、中盤からは事件後マスコミから逃れ、別の街で名前を変え改めて生活しなおす、主人公の新たな人生の再出発を描いた人間ドラマという感じで、ストーリーの路線的にはナタリー・ポートマン主演の『あなたのために』の感じに近い。

基本的には病院の看護婦オーサの紹介で住むことになったアパートの住人であるオーサを含めた3人の女性たちとの友情ドラマが中心に描かれていて、青春ドラマを見ているかのような印象。この場合もサーラが失恋した友人の相談に乗ったりするなど、ほのぼのとした温かみのある展開で好感が持てる。

ただ、終盤で出所した恋人が現れたり、友人の一人の恋人の新聞記者に正体を見破られ、精神的にボロボロだったサーラのために友人のニッカンが編集長に記事を載せないようサポートしたりオーサがサーラの恋人をなだめて帰したりと、彼女を守るために尽力を尽くしたのに、サーラが友人たちの善意を踏み躙ってオーサのフィアンセ、ステファンと駆け落ちしてしまう展開は解せなかった。

ラストもどうせならこの映画に登場するメイン女性キャラは皆、男性関係に失敗した経験を持ち合わせている設定なので、サーラも含めた4人でアパートに留まるオチにして欲しかった。

(評価:★3)

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