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[コメント] 裸の島(1960/日)

「水」が命の源ですよ、というテーマを掲げた時点で評価は決まる。「水」を求め「水」に苦しめられる貧しさとの闘い。
chokobo

タルコフスキー黒澤明キューブリックでさえもこの「水」という詩的で強靱で絶対的なテーマを繰り返しモチーフにしている。

’60年代の貧しい島の情景と生きるための「水」との戦い。もしそれがテーマとして存在するのなら、これは大変な作品と言えるだろう・

ドキュメンタリーではないが、その土着的な生活を見事なカメラでとらえていて、1度は見る価値あり。

同じ頃世界ではヌーヴェルヴァーグの波が押し寄せてくる頃だ。そんな頃、日本でこのような映画が依然として作られているという現実も注目に値する。

’60年はまだ戦後だったのだ。

(評価:★4)

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