[コメント] 赤い殺意(1964/日)
桑の葉。娼婦の血。
『桑の葉』といい、『茂みの中の欲望』(原題:Here We Go Round the Mulberry Bush、mulberryは桑の意)といい、どうも桑の葉には性的なミーニングがあるようである(正確なことは知らないが)。
ということは、貞子の膝の上を這って桑の葉(性)を貪り、美しい糸を紡ぎ出す醜い蚕の姿は、貞子自身の姿に他ならない。
平岡との関係を墓まで持っていくことを決意し、醜くも図太く生き抜く貞子。この女にも、紛れもなく先代からの娼婦の血が流れていたのである。
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