『ぼくの伯父さんの休暇』あたりと比べると，かなり薄味になっちゃって，味わいがなくなってしまったのは，何とも残念。

このユロ氏の変節（？）は，ちょうど漫画・アニメの『ちびまる子ちゃん』が初期の頃とはぜんぜん違う感じになっちゃったのと，なんとなく似ているような気が…。

初期のまるちゃんって，「遠足に持って行ける３００円分までのお菓子は，どのように買うべきか？」とか「学校の帰り道で胡散臭いオモチャを売ってる怪しいオジサンと子供たちの攻防」とか，妙にこまごまとした昔懐かしいシーンを描き，淡々と蘊蓄（うんちく）を垂れていたんで，思わず「ニヤッ」とされられたものだけど…。

それがいつの間にか，単なるギャグ漫画（アニメ）になってしまい，変な友達キャラがたくさん出てくるようになっていたのは，ちょっと残念。声を出して笑えるのは，ギャグが連打される最近の方なんだけど，味があったのは，どう見ても初期の頃だと思うけど…。

ユロ氏の変節も，この『ちびまる子ちゃん』の変わり様とちょうど同じように見えるんですよねえ。とは言いながらも，この作品には本当に爆笑させられたので，５点。