コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ユニットバス・シンドローム(2004/日)

ロードムービー仕立てのストーリーがじんわりと効いてくる。佳作。
freetree

なんでもユニットバスの天井に開いている「穴」に、いろいろなものを隠しておくことを「ユニットバス・シンドローム」と言うとか言わないとか。

自分は一人暮らしの経験がないので、そういう習慣って全然ないんだけれども、まずその着眼点に脱帽。

シノハラ(勝俣幸子)の正体が分かってからは、割と普通のロードムービー。でも、ゆったりとした時間の流れが何とも言えず心地よい。

この感覚はちょっとドラマ「彼女が死んじゃった。」に通ずるものがある。「彼女が死んじゃった。」はうつ病や人の生き方など重めのテーマを選びながら、基本的にはコメディで笑い飛ばす強さがあった。

長編初監督のこの作品にそこまでを求めるのは酷ではあるが、それでも人の死とは何か、人との別れとは何かをほんのりと考えさせてくれた。

惜しむらくはビスタサイズではなく、スタンダードサイズということか。映画じゃなくてドラマみたい。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。