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[コメント] 運命の逆転(1990/米)

グレン・クローズvs.ジェレミー・アイアンズの重厚な演技合戦は見応え充分。それに対してロン・シルヴァーのエネルギッシュでテンポの良い存在感がアクセントになっていて、ドラマとしてのバランスを保っている。
ぐるぐる

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ドラマとしては、前半の中途半端なサスペンス風味で、逆にちょっと損をしている作品かもしれない。

嫌なヤツで有罪にしか見えない男が、話が進むうちにそれなりに理解できる男で無罪に見えてくる、というプロットをメインに『十二人の怒れる男』風にまとめれば、もっと「面白い」ものにはなっただろう。敢えてそうしなかったのか、そうしたくても出来なかったのか、ちょっと判断が微妙な出来栄え。モデルが存命中という制約もあったのかもしれない(後半、妻の連れ子兄妹があまり出てこなくなるあたり、そういう配慮を感じる)。

しかし、パンツ丸見えでも威厳を感じさせる?グレン・クローズの存在感には脱帽!

(評価:★4)

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