[コメント] 危険な遊び(1993/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ドウ見ても、コレがカルキン君の「素」にしか見えないのがこの映画の弱点。 演技が巧いからそう見えるだけなんだろうが、カルキン君のこのこまっしゃくれた冷たい容貌と邪悪なキャラクターが相まって、「ハリウッド・バビロンで育った子役が、こんな人間の暗黒面を出すのなんておちゃのこサイサイなんだろうな」に見えてしまい(少なくともワシからは)、なんとも損している。
コレで「タダの可愛い子役から、本格的演技派に転身!」と思ったんだろうが、変身が早すぎた。 そのあざとい計算は天然の涙目少年(イライジャ)の前にもろくも崩れ、演技合戦でも大きく水をあけられる事となり、結果的にはカルキン君は、自分で自分のキャリアにとどめを刺してしまう事になる。
この脚本を読んでカルキン君が自分で悪役を選びとった時点で勝負は決まってしまったのである。
じゃあしかし、これが配役が逆転していればどうなっていたのか?と考えてみても、「天使の容貌を持つ悪魔的に天才の子役が出現!」って事になって、やっぱりカルキン君は貧乏くじを引く結果になるような気がする・・・
さて、お話であるが、フィクションなんだからコレでいいんでないの?<他人事 「自分が生み出した邪悪なものには自分で決着をつける」って事で。
実は子供を育てていると、たまに聞く話である(子供による弟妹への●●) 私も一度だけ、聞いた事がある。 しかし、たいていの場合は警察ざたにもならず、両親も「事故」という事で片づけて、粛々として次の子を作ったりするのである。 コレが現実だ。
そんな子供が無事に何事もなかったかのようにスクスクと成人し、普通に暮らしているのだから恐ろしい。 私ら凡人に出来る事は、そんな家族が身近に居たら、できるだけかかわり合いを持たないようにして、なるべく遠くから見張り、隙を見せないようにするだけである。 現実の母親は、自分が生んだ子供をたとえ邪悪なものだとしても、自分で成敗したりはしないのだ。 しかもたいていの場合、子供がそんな風だと親御さんの方も・・・・(以下自粛)
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