コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 幸せの教室(2011/米)

トム・ハンクスは何がしたかったんだろう? 『幸せの教室』という凡庸な邦題がぴったりの地味な作品。
ぐるぐる

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アンチ・ハリウッド・テイストの粋な小品、というつもりだったのかもしれないけど、それにしては脚本の出来がイマイチ。役者はそろっているのにもったいない。

個人的に一番の問題点は、トム・ハンクスジュリア・ロバーツがお互いに惹かれるようになる、という過程を(まるでそうなって当然と言わんばかりに)全然描いていないところ。次に、そもそもの物語の発端でる「学歴の問題で職を失った」という事件が解決されないこと。それからジュリアの大学教員ぶりがまるでサマになっていないこと。「個性的なクラスメイトたち」という設定が、説明的なだけで終わってしまって主人公たちに絡むような活躍をしないこと。期待したパム・グリアーが昔見たいにカッコ良くないこと。宣伝用のスティルでヘルメットをかぶらずにスクーターで二人乗りをしているところ・・・文句を言い出すとキリがなくなるw

結局、アンチ・ハリウッド、アンチ・アメリカン・ドリームを志向しながら、大スターであるジュリア・ロバーツがにっこりすればそれでOKというハリウッドど真ん中の構成が、なんだかなあ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。