[コメント] ジャックとジル(2011/米)
双子キャラがあまり生かされていないが、それでもこの映画に見所があるのは、自分の演技理論や経歴、キャラを自虐ネタとして入れてまで、メインキャラとして本人役で出演してしまうアル・パチーノに他ならない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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感謝祭に訪問してくる双子の妹に翻弄される兄のコメディ。
せっかく、アダム・サンドラーに男女の双子を演じさせているのに、話が妹のジルに恋してしまったアル・パチーノに取り入って、CMで出世しようと企むジャックが中心の話になってしまい、ジルが話の中心人物になっていないのが残念。
双子ゆえのコンプレックスを抱えるジャックと恋愛が上手くいかずトラウマを抱えるジルという、面白そうなキャラ設定があるのだから、ジャックの出世のための奔走より、兄妹が和解する話にした方がいいと思う。また、ジルにはせっかくありのままの彼女の姿を好いてくれるフェリペというキャラを用意したのだから、子持ちのフェリペと親交を深めるエピソードをもっと作るべきだったと思う。
双子キャラにしても、ジャックがジルのふりをして女装するというシーンを入れているが、できれば女装したジャックと女性キャラであるジルとの演じ分けはして欲しかったところ。
しかし、それでもこの映画に見所があるのは、自分の演技理論や経歴、キャラを自虐ネタとして入れてまで、メインキャラとして本人役で出演してしまうアル・パチーノに他ならない。本人役でここまで体当たりで暴走したり、笑いをとる役者はなかなかいないと思う。他のカメオ出演の役者とは核の違いを見せられた気がする。
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