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[コメント] マイ・バック・ページ(2011/日)

非常に見応えのある作品でした。ただ・・・・
TM(H19.1加入)

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







妻夫木聡の泣きの演技が、他の出演作のそれと全く同じなので一瞬醒めてしまいうのが・・・。まあそれ以外は文句なしの傑作なんですが。

 60年代後半から70年代前半の社会の空気を山下監督が上手く作り出しています。自分を、社会を変革しなければならないという思いと、世の中の真実を伝えていきたいという思い、そして己の使命に忠実であろうという思い・・・様々な思いが上手く重なっていくように見えて少しずつズレていく展開は、まさに若者が「大人の世界」の前に挫折していく姿を映し出したアメリカン・ニューシネマの世界観に相通じるものがありましたね。

 まあ、マスコミのあり方というものについても考えさせられる作品でしたね。

 あと、タイトル曲はボブ・ディランの原曲というよりは、バーズのカバーの方が近いのでこれから聞いてみようという方はバーズ版をお勧めします。

(評価:★4)

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