[コメント] 塔の上のラプンツェル(2010/米)
ラプンツェルと魔女の間の会話が魅力。
オリジナルとして現在有名な(?)童話は、童話としては別にそれでいいのだけど、90分以上のドラマとするにしては、「ラプンツェルが幽閉され続ける」に足りる理由がいまいち弱かったのではなかろうかと推測される。その点においてはこの映画の脚色は十分に生きていて、ぼちぼちの見ごたえとなっている。
が、しかし、おかげでフリン・ライダーがなぜ受け入れられるかという点の説得力をまるで引き換えに減じてしまっているのではないかという感じはある。その分は演出でカバーしていると思うのだけど、物足りなさがないではない。
逃亡アクションなどは、アニメーションという枠組みを生かして、程よく物理法則を無視したリズムのよい演出で見ごたえは十分(単に高いところから落ちても平気とかいうだけではなく、逃走も、明らかに移動距離やスピードがおかしいのだが、映像作品として見て楽しめるような改変なのでOKなのだ。まぁアクション映画なら実写でも程よい物理法則の無視は重要なのだけど、アニメの方が柔軟性があるとは思われる)。
まぁ、ラプンツェルと魔女の会話が一番おもしろかったけどね。外の世界を知りたい子供と出したくない大人の論理のぶつかり合いとしては割とリアリティがあって、実際まともな大人だってああと言いたくなることもあるさ、ぐらいなのだから。
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