[コメント] インセプション(2010/米)
ある程度のキャリアと実績が出来ると、みんな夢作品を撮りたくなるのだろうか。
しかし凡百の作品と違い、この作品は秀でている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
みなさん仰っているように段階ごとに時間の速度が違うというアイデアが秀逸だし、何より夢という設定に入りこみ過ぎることなく、あまり不条理なことは起こらない。何人も関わるからだろうか。映像の斬新さは言うまでもなく、そして何よりわかりやすい。
問題のラストシーンだが、とりあえず現時点ではこう思う。
あれだけ子供を愛しているようだったのに50年間も夢の中に居たというのは解せないから、子供が病気か事故か何かで死んだことに悲観して、子供も現れる夢の中に2人で逃げ込んでいたというのはどうか。
最後、コブは夢に棲むことを決意する。 だから子供は成長してない。 しかしついに振り向く。念願の笑顔を見る。
コマは回り続ける。 揺れながらも、倒れずに。 コブの切望した子供の居る世界。 壁の向こうにはきっと、モルも居る。
コブにとってはこれ以上のラストはないのではないだろうか。
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