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[コメント] クレイジー・ハート(2009/米)

ジェフ・ブリッジスが実にいいですね。老いてたるんだお腹でも恋ができるなんて素晴らしい!
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ジェフ・ブリッジス

この人の歴史はある意味アメリカのB級映画の歴史でもあります。

最初に彼を見たのは、たぶん『キング・コング』です。

あの映画はジェシカ・ラングさんの美しさだけが目に留まり、若きジェフ・ブリッジスは添え物でした。

フランシス・F・コッポラ監督の『タッカー』という映画もなかなか面白い映画だったと思いますが、正直言ってジェフ・ブリッジスの印象は薄いんですよね。主役なのにね。

この映画の冒頭で自堕落なカントリー歌手の生態を演じる彼を見て、『ビック・リボウスキ』を思い出しましたが、彼はアメリカのごく平凡な人物像を演じる名手なわけです。 『ビッグ・リボウスキ』でも主役を演じてはいますが、印象はかなり薄い。とうか汚いおっさんとしてのイメージしか残らない。

要するに彼はそういう人物なんですね。

だからこの作品の彼のだらしない生活ぶりの演じ方だとかが妙に説得力があっていいんですね。

でも、この映画の彼のステージぶりは見事!

かっこいいです。

昔の大御所というイメージを実にうまく演じていますし、歌もうまい!

だから、私生活のだらしなさとのギャップが面白いんですよね。

とても好感が持てる映画でしたし、晩年のジェフ・ブリッジスの見事な演技にA級ライセンスを与えてあげたいです。

2011/01/17 自宅

(評価:★3)

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