[コメント] 川の底からこんにちは(2009/日)
満島ひかりの存在・演技力があってこそ成立した作品。開き直った佐和子(満島ひかり)の眼に宿る狂気は、本作の全てを統制するだけの力がある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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全体的には際立って光るものはないのだが、佐和子が開き直って以降はとても面白い作品になる。映画全体を支配していたもどかしさをぶった切った後は劇場からも笑いが多く漏れるようになったことからもこの感覚は間違いないと思う。
個人的にはいびられてきたしじみ工場の従業員達に啖呵を切るシーンや、帰ってきた健一(遠藤雅)に対して「あんたの事好きになりたいんだよ!!」と父親の遺骨を投げつけながら罵倒するシーンを見て、ある種の爽快感を感じた。
後は、やはり新・社歌だろう。ホームページに歌詞が全て掲載されているのでご覧いただくと良いが、語りも含めて公怨・私怨の雨あられ。「社歌だろ?」と突っ込みたくなること必至。もしくは苦笑して下を向いてしまうか。まじめに歌った演者の皆さんには拍手である。
アイドル映画とはわけが違うが、満島ひかりを堪能できる作品。この結論で良いと思う。
(2010.05.23 シネマジャックアンドベティ)
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