大変よくできた映画だと思います。

キャラも立っているし、それぞれの個性が面白いですね。

シェアしている者同士の個々に時系列に踏み込んでゆく。

冒頭の連続殺人事件のテレビニュースがさりげないのも面白いですよね。

見事な構成で感心しました。

要するに、同じ運命共同体がどこに向かうか？

というテーマだと思いました。

それはきっと個々のキャラによってお祭りのパレードのように進むんですが、別々の行動の中でまったく異なる多面性がかもしだされるという不思議。

職場、学校、サークルなどなど・・・

人は色々なパレードに乗っかっていますが、このドラマは家の中にパレードが存在して、結局全員よりどころがなくて変質的とも言えるトラウマを抱えている。

最後にもっとも大人びている人物にスポットが当たると、それがまるでまったく異なる展開にいたるという、とても不思議でどんでん返しに参りましたね。

家も家族も失った現代人の孤独を見事に映し出していますね。

すばらしい作品でした。

2010/11/15　自宅