[コメント] インフォーマント!(2009/米)
脳は自分に嘘をつきたくなるんだそうです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この言葉は池谷祐二さんという脳科学の若い先生が、糸井重里さんとの対談本「海馬〜脳は疲れない」で言っていたことなんです。
脳は嘘をつく。
そして嘘をついたことすら忘れてしまう。
恐ろしいような納得できるような・・・
でもって、類似コメント(セリフ)として、今度ハリウッドで実写映画化が決まった、浦沢直樹さんが書いた手塚治虫さん原作の『PLUTO』という漫画にも、
「ロボットは嘘をつく。そしてついた嘘に気付かない。」
というようなセリフがあったことを思い出します。
要するに、人間は自分の都合のよいように嘘をついて、それが外部から「ウソだぁ!」とか言われなければ、それを真実として認識してしまう機能があるんでしょうかね。
そして人間が作った最高性能のロボットも、所詮人間が作った嘘。
この映画を見ていてそんなことを思い出してしまいました。
とても良く構成されていて、飽きない作品ですね。
しかも、時として深刻になってストレスを感じる作品になるところを、明るいメロディーと明るいキャラで押し通すこの闊達さ。
見事だなーと感心してしまいました。
ソダーバーグ監督というと、かなりシビアでシリアスな映画から明るく楽しいコメディータッチまで、幅広い作品を間断なく提供してくれますが、いったいどれが本当のソダーバーグだかわからない感じがしてきます。
まさにこの映画そのものですね。
ソダーバーグうそつき説。
2010/10/21 自宅
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。