映画として究極的につまらない。舞台だったら笑えていたのかなと思う。

『サマータイムマシンブルース』の姉妹作らしく、同じ舞台出身作。姉にあたる『サマータイムマシンブルース』の方がまだよかったと思えるのは、舞台的なノリと設定がストーリーにうまく絡み合っていたから、だけだったんだなと思った。

それらし「気(げ)」に物語は進んでいき、やがて感動「っぽい」雰囲気になって幕を閉じる。疑問だらけで作品についていけない。監督含め大物(?)製作陣は総謝罪すべき。ふざけ過ぎ。ラストなど、はっきり言いますが、子どもたちの笑顔はもっと大事に使ってください！子どもの純粋な眼差し自体は決して安いものではない！

もうその「気(げ)」の素材の一部に用いられるだけという扱いしかされなかったエンディングテーマを歌うアーティストのYUKI及び彼女のファンは怒っていいと思う。

長澤まさみの使われ方も散々すぎてむしろ可哀想になってくる。いくら彼女の得意とするポジションが無くたって、こんな誰でもいい役みたいな役をさせなくたっていい。長澤まさみの「気（げ）」「っぽさ」が本当に巧みに利用された映画であるといえる。

長澤まさみを応援したくなったある意味重要な作品。ちなみに平田満は唯一いつもの安定感で長澤まさみをバックアップしていました。