[コメント] ホースメン(2008/カナダ=米)
クリスティン役のチャン・ツィイーの怪演は、幼げな容姿と行動の猟奇性のギャップを見せたかったのだろうが、キャラの扱われ方が中途半端なのであまり活きなかったと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ヨハネの黙示録の四騎士」になぞらえた猟奇殺人事件を捜査する刑事のサスペンス映画。
『セブン』のような猟奇サスペンス映画だが、犯人が単なる異常者というわけではなく、ネットのサイトに集った家族との間に隔たりを感じる若者たちの犯行という点は結構現実的で興味深い。
ただ、事件の捜査過程がどうにも上手く機能してない感じで、本来は全ての真相を知る事件の1つの犯人であるクリスティンが、主人公のブレスリン刑事を追い込んで翻弄する展開だと思うのだが、このクリスティンが犯行を告白してからは、蚊帳の外に置かれている感じで、ブレスリン刑事が事件の真相を解いていくうちに息子の犯行に気付くという悲劇に繋がってない気がする。
せっかく、家族間の関係の隔たりと猟奇犯罪の関係性というテーマを扱っているのに、サスペンスとしてもドラマとしても中途半端なまま終わってしまった感じ。
クリスティン役のチャン・ツィイーの怪演は、幼げな容姿と行動の猟奇性のギャップを見せたかったのだろうが、キャラの扱われ方が中途半端なのであまり活きなかったと思う。
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