彼女が夫の死を悲しみ、母の号泣するまで半年ぐらいかかっていたと思う。人間、よっぽど悲しいと涙はすぐには出てこないのかもしれない。一つの大きな悲しみから回復するのは、ある意味、「旅」なのね。

死後送られてくる手紙、という設定はともかくとして、若くして最愛の妻と別れてしまうと覚悟したダンナが彼女を思って計画したこと、それは人生を取り戻す「旅」をナビゲートすることだったのかもしれない。

そう思うと、ダンナの妻に対する愛情が伝わってくる、そんな映画でした。

しかし、かみさんと意見が一致したのだが、主役はヒラリー・スワンクのほかに誰か適役がいたんじゃないか？ それと、映画の作りはちょっとだけ冗長な気がしたのも確か。