私も親の見栄で育てられたと気づいたら旅に出たろう。25年以上前に。

どこか、『旅の重み』や『イージー・ライダー』、『ラジオ・フライヤー』『ボーイズ・ライフ』『ザ・ビーチ』を思い起こせ、最近では、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』『ＪＵＮＯ　ジュノ』のようだった。

事前知識無く観たので結末に驚いた。えええ、これで終わり？うそ！そして、本人の写真が出てきて初めて気づいた。実話か！

一人で旅し、暮らす事は、いつか怪我や病気も予想される。そして死ぬことも判っている筈。親を恨んでいた子には、それも道かもしれない。窮すれば自殺という人もいるだろう。親より先に死ぬと言うことだ。

『ゲームの達人』にもあるように。

重ねられる短い映像のエピソード群、あとから思うと死ぬ前に観る『走馬燈』だった。

長尺なのに、とても短く感じた。

私のこころは、生きててほしいと繰り返した。

最後に思った吉田松陰の『人生の四季』

2008.10.4劇場観