[コメント] 海外特派員(1940/英)
プロパガンダが強すぎる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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雨傘がゆらぐあまりに素晴らしい暗殺シーン、陰影が美しいスリル感たっぷりな風車小屋シーン、オチの予想はつきつつもハラハラさせられる塔のシーン、なんともあやしい敵のレストラン、バスローブ姿での逃走、墜落する飛行機、救助された直後のウィットの効いた(新聞社との)連絡方法などなど。
もう、名場面てんこもり。
加えて、最初のパーティーで主役からヒロインに渡されるメモの数々やそこで知り合った変な客、本当にshootしてしまう殺人カメラ、含蓄のある言葉を想起させる風車小屋の鳥、主役と地元警官をつなぐ通訳をする子ども、女と賭け事こそが好きなおちゃめな同僚などなど。
印象的な小道具や癖のある脇キャラもたーくさん。言わずもがな、主役級の人々もみな個性的でおもしろく、ヒッチ万歳!のひとりスタンディングオベーション連発だ。
それでも、最後の<そして現在>で思いっきり堂々と語られる「アメリカ万歳」は、「アメリカだけが世界正義の最後の砦なのです」といった演説は、かなり気持ち悪い。
主人公の、好奇心と行動力だけは人一倍だがノンポリ、というキャラが気に入っていただけに(そして、そんな彼が政治の謀略に巻き込まれていく様こそがおもしろかっただけに)アメリカ帝国主義に耽溺している最後の彼の姿には、ひどく違和を覚えた。
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