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[コメント] ブラック・キャット2 エリツィン暗殺指令(1992/香港)

前作『BLACK CAT/黒い女豹』よりグレードが幾分アップしているのが良い。最大の見所はB級映画史に残るであろうテロリストとエリカの対決なのだが、とにかく凄すぎ!あり得ない事づくしで、あり得ない新鮮さが体験できる事間違いなし!
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







出だしから破綻しまくっているのには眉唾物である。だって山の上の山荘の明るい狭い部屋に武装したテロリストが機密文書を奪い返しにくるのだが、その武装テロリストの目になんと暗視ゴーグル。視野狭くなるのに何故?と突っ込んでくれと言わんばかりのビジュアル重視のテロリストが実に終始痛かった。

あと無限の荒さを誇るこの映画で、文字にするべき価値があるシーンは、チョウユンファ以上に凄い銃器だろう。なんたって音が変。マシンガンの銃声は一般的に「ババババババン」「ガガガガガガ」とか爆竹の音を想像し又、他の作品はそうしている。が、この映画のマシンガンの銃声は「ビビビビビビ」とどう見ても近未来映画のビームガンの音なのだ。また救いようのない事に、出てくるマシンガンはほとんどテロリスト、つまり悪役に当たらない構造になっている。実に情けなく涙が出るレベル。そして、終始走る事で車に追いつこうとする努力が実る事が涙を洪水にさせる。

それにしてもラストのエリカとテロリストの戦い凄すぎた…。だってヒールのかかと部分で勝敗が決まる映画なんて他にこの世にあるだろうか?さらにエリカはテロリストのエリツィン暗殺の為に放たれた弾丸を弾丸でもって阻止する。「こんなことがあっていいのだろうか…」と軽い常識人に起きやすいショック症状が出てしまうも、ラストのプッツン劇終でトドメを刺してくれる。

嗚呼書ききれない。こんなアラ探しが楽しい映画見た事ない…

2002/9/23

(評価:★5)

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