電飾頼みの夜景にさほど惹かれない私は、夜のテーマパークのイルミネーションよりも、不気味に浮かび上がる小人たちの白い影のほうがツボでした。いい奴らだなあ。嫌われる要素が少ない味な脇役キャラの彼ら１人１人にも、それぞれのお姫様があらわれればいいのになあと、幸多からんことを祈らずにいられない。

消防士の彼、あんなもん撮ってる暇あったら、さっさと出てこいや。それはそれとして、職業が消防士で、このタイトルというだけで、「ああ、こりゃ死ぬわ」と思わせてしまうのは失敗。

子持ちの身には、坊やが雨に紛れて泣いているシーンが一番堪えた。大抵の子持ちさんには、あの子の顔が自分のお子さんに見えたのでは。何があっても、自分は死にたくないなと思った。

ところで、本来の別れさせ屋って、あんな穏健な仕事だっけ？まあ、いいか。

正直、見終わった直後に、この感動とか感激は、後を引くことがないだろうなあとわかってしまったので、そこんところでマイナス１。でも、いいもん見せてもらいました。