[コメント] 近松物語(1954/日)
この作品の前に観たモノがモノだっただけに、この半世紀前の作品のドラマ性(原作は300年前)にも感嘆することしきり。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ラストでそれなりのカタルシスがあるのは映画的なオチの付け方と言えるのだろうが、そこにいたるまでの演出は素晴らしいの一言。それは過剰でえげつないと言えるほどだけど深いんだよね。
『レボリューショナリー・ロード』でもそうだし、ロミオとジュリエットでもそうだけどオンナの方が“逃避行”ではイニシアチブを握るんですね。古今東西、文化や社会の背景は違えどそういった情念においては同じなんだなあ。
それにしても、おさんと茂兵衛がお互いの気持ちをほとばしらせるあの竹やぶのシーンで、長谷川一夫が香川京子のくじいた足に何度もくちづけるシーンは泣けるわエロいわで凄すぎます。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。