「ついに映画化されるんだ！やった〜！！」なんてことはもちろんなく、「つまんなくしてたらタダじゃおかねぇぞコラァァ！！」という気合を入れて見たわけでもなく、「面白く仕上げられるわけなんてないけど、ま、とりあえず見てやるかな。」という上から目線なわけでもなく。

純粋に「あの原作がどうなるんだろう？見てみたい！」という興味だけで見た。原作は、例えどのように映像化されようと、汚点にさえならないほど大傑作だと思っているので。

で、結論から言うと・・・悪くない！！いやもちろん悪いとこもたくさんあるけど、ちゃんと原作愛を感じたよ、監督！！（DVDのインタビュー映像を見るとスタッフさんにも原作ファンが多いようで。やっぱりか、と嬉しかった）

キャスティングは相当良かった（ロレンス先生以外）。ストーリーは、せっかく番外編のエピソードを足してまで物語の核を「兄妹愛」にしているんだから、そこに絞ればもっと良くなっていたのではないかと。アクション映画として面白くするのってハードル高いと思うんだけどなぁ。まあこの監督はアクションがやりたかったんだろうから無理な注文だろうが。

結局、原作を知らない人には全く何のことやらわからない映画に仕上がってしまったと思う。そして、そんな方々に「原作もつまんなそ〜」と思われてしまうかもしれない。

・・・ただ、もしそう思われても汚点にもならないほど、原作は大傑作です。