姿が瓜二つだが性格が正反対の二人の女性と出会った男性の恋の駆け引きを描いた恋愛映画｡

ヴィッキー･チャオが内気で地味な大学生ウー･ファンと男に糸目をつけないピアニストの女性ランランと性格の異なる２人のキャラを繊細に演じわけている｡

特にウー･ファンの時に会話で相手に自分への興味を惹きつけながらも､すぐに突き放す小悪魔な仕草が実に可愛らしく､ミンリャンが彼女に付き纏ってしまうのも納得｡

二人が同一人物であることはすぐに予想がついたが､興味深いのは､彼女は過去のトラウマから内気で地味な女性と男関係にふしだらな女性と言う､一見､対極なる人物を演じわけているように見えて､実はウー･ファンの時に相手を計算どおりに自分の支柱に納めてしまうところがランランの時より悪女っぽく見えてしまうところにある｡

とはいえ映画としては､女優ヴィッキー･チャオの演技力に感動させられたという印象が強い｡